今回は、絵を描く事が私にとって具体的にどんな意味があったのかを考察してゆきたいと思います。
絵をこれから趣味として始めたい方、
絵に興味をお持ちの方、始めてみたいけれども自分に出来るか不安な方
絵やデザインを将来お仕事になさりたい方
不登校で自分の居場所を作りたい方々など
に参考になると嬉しいです。
1
ただただ楽しい
子供の頃から運動が苦手で身体も弱かった内向的な私は絵を描く時間がシンプルに楽しかったと言えます。
小学校の図画工作の時間は空想を自由にふくらませて制限がかからずにどんどん心をはばたかせることが出来ました。
2
冷静に眼の前の事象を見つめる
絵の先生のアトリエでは主に静物
(例えば
ランプ、果物、お花、瓶、缶等を組み合わせて静物のモチーフと言います。)の水彩画、鉛筆デッサン、木炭デッサンを描いていました。
静かなアトリエでは何も考えずにモチーフを正確に描きます。
光のあたり方を観て、形の比率などを正確に
集中して描きます。
先生は形や光の間違いをなおしてくださいますが、私自身の批判や否定ではなく眼に見えたモチーフの事実なので、私にとってはとても幸せな専門性の高い楽しい学びになりました。
3

直感力が働く
正確に描く時には比率を見ますが、光を感じて色彩を塗る過程では、「こう描いてはいけない」というルールが無いので自分自身の直感力で描いてゆきます。
4
無心で描くことが瞑想状態になる
余計な思考を入れずに何時間も無心で眼と手を動かします。私にとっては精神的に浄化されているような瞑想のような
今、ここにある
と言う感覚が深く心と身体に入っていったと思います。
5
美しいものへの感動する心が生まれる
モチーフの持つ美しさ、パレットにくりひろげられる色を感じることで美しいものにひたる喜びと感動が心に生まれます。
6
心が満たされて心のゆとりが生まれる。
困難なこと苦しい出来事悲しい事があっても
絵を描く事で自分自身を俯瞰して冷静にドライに観ることが出来るので心のゆとりが生まれやすいと思います。
それと同時に一人で描いているのではなく、
絵の先生について学び
私自身を全肯定してもら
えた経験は、何とも言え
ない充足感で
心が満たされて
いました。
誰かに自分を満たしてもらおう、物で自分を満たそうと言う事には陥りにくいと思います。
7
歴史、芸術に関心が向く
絵を描くいていると自然に博物館や美術館にも足が向くようになります。
県外の遠い美術館にも一人で高速バスに乗りフットワーク軽くでかけたり、一度では飽き足らずに同じ展示に何回も行く位に美術鑑賞が楽しくなります。
私は茶道も長く継続していたので茶道具や掛け軸、水墨画、日本画なども機会があれば
展覧会には行っておりました。
8

色彩感覚が豊かになり自分の着る洋服選びが楽しくなる。メイク、お洒落がたのしくなる。
デザインも同時に学ぶので色の類似色の対比、アクセントとなる色の配色等にも自然と詳しくなります。
洋服選びや部屋のインテイア、生花など生活全般で落ち着いた感じ、ビビッドな感じなど工夫するようになり
楽しめる事がスケッチブックやキャンバス以外にはば広くなってゆきます。
9

美しいもの、高価なもの、豪華なものの価値にも造詣がひろまる。
絵を描くことや絵の先生から影響や刺激を受けて
世の中の価値あるもの希少価値のものなどにも関心を持ち自然と知識も深まりやすくなります。
子供の頃、学生時代から美しいものに関心を持つ方々との出会いもあり、その品性の豊かさ人となりに学ばせていただくことが多かったです。
10
自然の美しさにふれて謙虚な気持ちになる。
春夏秋冬、朝早くから夕方まで風景画を描いていると当たり前の自然の美しさを全身で感じとる事が出来、命あるものにたいして謙虚な気持ちになります。
こんなふうに絵を描く事で
今、ここにある
ことを感じて
私は人生が何倍にも
豊かに幸せになって
いったのだと思います。
そして、出来上がる作品
は自分だけのものなの
で、上手下手ではなく、
人と自分を比べない自分
の価値基準を育む喜びに
つながってきたのだと思います。
これは私の個人的な経験ですが、
絵を描くことに興味をお持ちの方に
お役に立てると嬉しいです。








